私が好きな洋書〜入門編〜

洋書を読むのは中々に大変で、私自身もこれまで幾度となく途中退場を繰り返してきたが、
そんな自分でも最後まで読み通せたものを、ジャンル問わずいくつか紹介したい。

ちなみに私の英語力は、TOEICは800点程度、過去に外国人と英語を用いて仕事をしたこともある、という
平均的な社会人よりはほんの少しだけ英語ができる、といったレベルだ。

では早速。

目次

フィクション

私立探偵小説物。

如何にもアメリカらしい無骨なハードボイルドもの。この作品は確か著者の処女作だったと思うが、
タイトルにもあるように(Mortal Stakes:失投)、プロ野球の八百長賭博の調査が話の端緒となる作品で、
英語が平易、かつハードボイルドで野球の話も出てくる、と、日本人にはかなりとっつきやすいのではないかと思う。

最近は書店も少なくなってきて、手にとって見るのは難しいかもしれないが、
多分多くの方は、これならイケるかも、と思わせるような外観だと思う。

ノンフィクション

超有名な作品。

映画化もされているので、知っている人も多いのではないだろうか。
シンプルに言うと、リーマンショックで逆張りして大儲けした男達のストーリー。
自分が手に取ったきっかけは、この邦訳版である大いなる空売りが非常に面白く、これなら英語でも楽しめそうだと思ったため。
CDSとかCDFとか、正直言って理由のわからない金融用語もふんだんに出てくるが、
著者のルイス氏が徹頭徹尾”人”にフォーカスしてくれているおかげで全く苦にならない。

好きな人は私のように何度も読み返すことになるかもしれない。

自伝

アメリカの黒人活動家、マルコムXの自伝。

スパイク・リーの映画を観るまでは、正直言って運動の焦点を「暴力」においたこの人物に好感を持てていなかったが、観始めてから映画が終わるまで目が釘付けになり、終わった頃にはすっかりマルコムXのファンになっていた。
映画は原作を忠実にトレースしているので、まずはそちらをオススメしたいが、そこで興味を抱いたら、迷わずこちらに進んでほしい。
私が好きなのは、彼が獄中聖書に出会い、学びの大切さを知ることで辞書を最初のページから繰り始めるシーンと、かつて彼が切り捨てた白人の女子大生に対して悔悟の念を抱くシーン。

アメリカ社会を理解するうえでも重要な作品であると思うし、何より表現も平易で大変読みやすい。

社会科学

20世紀の政治哲学の最高峰。

正義、という手垢のついた概念を、実社会に適用するためにはどうすればよいのか、を徹底的に考え抜いた本。
ロールズはそれを公正さ、と読み替え、無知のヴェール、という概念を用いて理想社会のあり方を描く。

中身は非常に難しいが、自分が最初に読み通した学術書であること、
また、現代政治哲学の源流なっているこの本の価値が非常に高いと感じるところから紹介した。

自然科学

素粒子物理学者が書いた宇宙論。

サスキンド氏はあのファインマン氏とも知己がある、現代最高の素粒子物理学者の一人。
その人が書いた一般向けの宇宙論の本がこちら。
文系の私でも理解しやすく、また、表現も平易で、読み進むにあたって全く苦を感じなかった。
人間原理、という疑わしい概念について、物理定数の値の偶然性、という観点から見事に説明してくれている箇所については非常に感銘を覚えたことを今も記憶している。

本日はここらへんで終わりとするが、気になったら是非手にとってほしい。

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