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歴史
競馬の世界史――血統と国家が交差する場所
リンク 本書は、競馬をスポーツや娯楽としてではなく、文化と国家の歴史が刻み込まれた装置として描き出している。名馬の列伝にとどまらず、それぞれの時代が何を競馬に託してきたのかを読み解く構成が印象的だ。 エクリプスという原点 最初に強烈な印象を... -
ノンフィクション
サラ金の歴史――信用の空白を埋めてきた金融のかたち
リンク 本書は、サラ金を単なる高金利ビジネスや社会問題としてではなく、信用制約に直面した人々の歴史として描き直している。後半の制度改革や規制強化も重要だが、特に示唆に富むのは、戦前から高度成長期にかけての前半部分だ。 戦前社会における借金... -
ビジネス
株で儲けたきゃ「社長」を見ろ!――企業分析を人間に引き戻す視点
リンク 本書は、財務指標や業界分析よりも前に、「社長という人間」を見るべきだと主張する。それは感覚論への回帰ではなく、企業価値の源泉が最終的には意思決定を行う個人に帰着する、という現実的な割り切りに基づいている。 当事者意識という分水嶺 強... -
ビジネス
マンションバブル 41の落とし穴――数字で見る冷静な不動産論
リンク 本書は、現在のマンション市場を安易に「バブル」と断じる言説に対し、データを用いて距離を取ろうとする一冊だ。感情的な警鐘ではなく、過去との比較を通じて、いま何が同じで、何が違うのかを整理していく姿勢が一貫している。 バブルではない、... -
ビジネス
『ネットニュースではわからない本当の日本経済入門』――停滞の正体を見誤らないために
リンク 本書は、日本経済をめぐる議論にありがちな感情論や断片的な数字の読み方から距離を取り、マクロ経済の基本構造から現状を整理し直そうとする一冊だ。刺激的な結論を急がず、何が起き、何が起きていないのかを丁寧に切り分けていく姿勢が一貫してい... -
ビジネス
『2030年の不動産』――利便性だけが残る市場で、何を選ぶか
リンク 本書は、不動産価格の上下を煽るような議論から距離を取り、2030年という時間軸の中で、住宅市場がどのように選別されていくかを冷静に描いている。バブルか否かという問いよりも、「どこに需要が残り、どこが切り捨てられるのか」に焦点を当てた点... -
ビジネス
『2030–2040年 日本の土地と住宅』――静かに進む需給崩壊の予兆
リンク 本書は、日本の不動産市場をめぐる将来像を、過度な煽りや悲観論に寄せることなく描き出している。語られるのは暴落でも成長神話でもなく、**需給のズレが積み重なった結果としての「望まれない後経年化」**という、きわめて現実的な問題だ。 都市... -
ビジネス
『マンションは10年で買い替えなさい』――住むことと持つことを切り分ける発想
リンク 本書は、マンションを「終の住処」としてではなく、一定期間で入れ替える資産として捉える点に最大の特徴がある。感情論やライフスタイル論に寄りかからず、使用価値と資産価値を分解して考える姿勢は一貫しており、その割り切りの良さが読みどころ... -
人物伝
フランクリン・ローズヴェルト――恐怖の時代に言葉で統治した政治家
リンク フランクリン・ローズヴェルトという人物が、今なお特別な存在として語られるのには理由がある。彼は政策の細部以上に、「政治とは何か」「民主主義はいかに人を動かすか」を体現した指導者だった。 愛情と挫折が形づくった政治感覚 夫を失った母の... -
ノンフィクション
『安いニッポン』――価格の安さが覆い隠すもの
リンク 本書は、日本経済を語る際にしばしば用いられる「生産性の低さ」という説明に、別の角度から光を当てている。問題は能力や努力ではなく、「安さ」を選び続けてきた社会構造そのものにある、という視点だ。 価格を下げ続けるという選択 ダイソーに代...

